「実家には帰るの?」と聞かれたとき

虐待する親のもとを生き延びて自立し、親との関わりを避けている人を悩ませることの一つが、「お盆/お正月は実家に帰るの?」といった質問。うちとけた友達とかなら「実は、大変な家庭で育って…」と話せるかもしれません。でも、職場の人や、理解してくれなさそうな大人には、本当のことを言いたくないときもあります。そんなときのために、他の虐待サバイバーたちに聞いたり、自分で思いついたりしたセリフをいくつかのせておきます。

「いつ帰るかまだ決めてないです」
「最近仕事が忙しくて…」
「結局今年は帰る暇がなかったです」
社会人だと、連日休みをとるのはなかなか難しいです。自然に使えると思います。

「今年はこっちの方で色々と用事があって」
親元からある程度離れている地域に住んでいれば、「帰る」のもそれなりの手間なので、こうしたセリフが使えると思います。「職場で当直が入ってる日がある」など。
「お盆/年末年始は、楽しいイベントあるからこの町で過ごしたい」と言えば、町の活性化に携わる人は喜んでくれます。

「お盆やお正月に関係なく帰れる距離なので」
「他の親戚も季節関係なく帰ってきてますし」
「『お盆やお正月に家族や親戚一同で集まる』っていう風習がうちはあまりなくて」
…「帰っています」とは一言も言わず、うまく切り抜けられる方法かなと。

「全然帰ってないから道忘れちゃったよ~」
友達などとの間で、冗談めかして使えるかもしれません。

「実家には帰るの?」といったさりげない会話は、上記のような方法でさりげなく受け流せば、そんなに根掘り葉掘り家庭の事情を聞かれるようなことは滅多にないかなと思います。
私もあまり神経質になりすぎず、円滑で明るい会話になるよう心がけています。

やまのむこう

遠山公子の、虐待や差別問題に特化したサイトです。性差別、児童虐待、キリスト教界における問題などについて発信。

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